11-08 メモ

主語=主体=臣民 (1)古典派および新古典派経済学においては、「神の見えざる手」が社会体における最適な配分を達成するのだから、市場経済という一種の「自然」に国家が介入することは—彼らにしてみれば倫理的といってもよい—批判の対象となる。だが新自…

アッバス『香港 消失の文化とポリティクス』についてのメモ

アッバスは“Cultural Forms”を見つめることで、彼が“space of disappearance”と呼ぶ空間における“the cultural self-invention of the Hong Kong subject”を追求する。 アッバスが“Cultural Forms”ということばを使う利点は、別言すればartということばの使…

アドルノに関するメモ

現実と観念の間の、実践と理論の間の緊張にアドルノのいう「経験」は定位している。観念は常に現実のあるモメントを捉え損い、理論は必ず実践のあるモメントにおいて裏切られる。観念が、理念が、自らにとっての「他なるもの」と出会い、その全体性が裂開し…